2012年10月28日日曜日

勝手にドナルド

ウズにはマクドナルドがありません。
ケンタッキーフライドチキンも、サブウェイも、スターバックスもありません。

タシケントには大きくてキレイな複合商業施設もあり
一見、「マクドナルドがあってもよさそうな街」にも見えますが
外国資本のサービス業は入れない方針なんだと思います。

ホテル業では、インターコンチとインドのタタ資本のホテルが
過去にありましたが
現在は別の名前になっています。

でも、ときにはこんなことも。
あ! 大学の裏のショッピングモールにカーネルさんが!


近づいてみると……


「KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)」じゃなくて
FC(チャンピオン・フライド・チキン)」だ!!

しかもこの看板の本当にすごいところは
別にあるのです。

なんと……


この商業施設内にはKFCもCFCもないのです。


なんというトマソン!
この看板は芸術作品なのかもしれません。

ちなみに、タシケントの別の場所には
ちゃんと営業しているCFCがあるらしいです。

かように外資系ファストフードのないタシケントですが
今日はマクドナルドに近いお店を発見しました。


その名は「BIG BURGER」。
赤字に白抜きのロゴはバーガーキングっぽいですね。



そしてこのカウンター!
と、写真を載せても日本のマクドナルドと同じなので
つまらないと思いますが
撮ったとき、私は一人で大興奮でした。

確かにタシケントにも
オリジナルのハンバーガーショップはあります。
でも、そういうお店に入ったときに
「マックだ!」とは思わなかった。

白くてツルッとした店内。
写真+商品名+価格で、わかりやすいメニュー。
レジカウンター内の機器の配置。
客席のデザインと間隔。
箱に入ったポテトと紙に包まれたハンバーガー。
そういったディティールの一つ一つが
「なんだかとてもマック」なのです。

客層もウズベク色が薄い感じでした。
ヨーロッパっぽい人と韓国っぽい人が多めで
ウズベク人でも、ファッションはヨーロッパ系の人たちが
ノートパソコンをいじりながらおしゃべりしています。

メニューは、ハンバーガー単品6900スム(207円)~、
セット10900スム(327円)~と、かなり高いです。
別のレストランでは、チーズバーガーとフライドポテト、コーラが
確か7500スム(225円)くらいで、それでも「高い」と思いましたから。

あと、なぜかメニューが英語表記のみでした。
これは、ウズ語+ロシア語併記が基本のウズにおいて
特筆すべきことです。



ウズっぽい点もありました。
まず、店員が「スマイル有料」なんじゃないかというほど愛想がない。
ウズ人はとても人なつこくて親切な人たちですが
サービス業に就くと、そのホスピタリティをまったく発揮しません。
仕事も遅くて、私が注文するまでに5分(前に1組しかいなかったのに)、
注文から商品提供まで14分かかりました。
日本基準に照らし合わせると、「ファスト」とはいえません。

そうなると、カウンターに注文がたくさんたまってしまいますが
店員さんが呼び鈴を鳴らすと、なぜか該当の客がカウンターに来て
なぜか店員さんは客の注文をおぼえていて
商品を渡しています。
この辺の空気の読み合いと記憶力のよさもウズっぽいです。

キッズセットの箱がデ○ズニーキャラだったのも
ウズっぽいですねえ。
たぶん正規じゃないと思うんだけど。
しかもキッズセット、8つあるセットメニューのなかで
2番めに高かった。
いったいどんなおまけがついてくるのか
試してもよかったなと、ちょっと後悔しています。

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