2012年10月8日月曜日

禁酒法?


タシケント市内でお酒が買えなくなっているようです。

最初に異変に気づいたのは先週の水曜日。
同じ職場のK先生宅にお邪魔したとき
お酒を買っていこうとしたのですが
先生のお宅の近くのウォッカ屋も酒屋も閉まっていました。
この2軒は細い道をはさんで隣同士なので
両方とも早い時間に閉まっているのは不思議な感じがしました。

でも私は家で一人で飲む習慣がないので
そのことを忘れてしまいました。

今日、ふと思い立ち、ビールを買いに行きました。

ウズにはイスラム教徒が多いのですが
それほど厳しく戒律を守っていない人も多く
お酒が飲める飲食店も、お酒を売っているマガジン(商店)も酒屋もあります。

私はいつも前を通り過ぎるだけだったオシャレな酒屋に初めて入りました。
友だちと2人で「これはビールかなあ」などとしゃべっていると
店員が英語で「これはビールだけど、売れない。
 ビールがほしいなら、角のマガジンで売っているのでそこへ行け」と言います。
「マガジンなんてあったかなあ」と思いながら店を出て
角まで行きましたが、マガジンはありません。

そこの交差点を渡った先の角には、大きくてキレイなスーパーがありますが
そこは酒類を扱っていないことを私は知っていました。

しかもそのスーパー、もう2週間くらい閉まっているんです。
私は先週、気づいたときに、貼り紙を写真に撮って
ロシア語話者に訳してもらいました。
「『清掃日。お買い物はSHEDEVRで』と書いてありますね。
 でもこれは清掃じゃないでしょうね……」とその人は言いました。

この国では、いろいろな物事が
ある日を堺に、スッと音もなく変わります。
人々はいちいち騒ぎ立てることなく、ただその理由をささやきあいます。
流行っていたお店が急に閉店するのはよくある話。
7月には、最大手の通信会社が急に営業を停止しました。
そのときも人々は、ケータイやネットが使えないことに文句も言わず
別の通信会社のショップに列をつくって、新しいSIMカードを買っていました。

私はそのスーパーが、「今日だけお休みです」という顔をして
長い間、閉まっていることに居心地の悪さを感じながら
前を通りすぎて、K先生のお宅の近くの酒屋まで行きました。

酒屋(ビールもウォッカも売っている)は開いていましたが
商品はあまりありませんでした。
でもとにかく私はビールを買うことができました。

道を挟んで隣のウォッカ屋(ウォッカしか売っていない)は
やはり閉まっていました。
扉に貼り紙があったので、写真を撮って帰りました。

貼り紙は以下の文面です。

Все алкольные магазины по
городу ташкенту закрыты!!!
Действующий легион расположен
на кольце РОХАТА!!!
Часы рфаботы с 9 00 до 9 00

翻訳サイトの助けを借りて訳すと、おそらくこんな内容です。


 タシケント市内のすべての酒屋はクローズされます!
 Legion(店名)はРОХАТАで営業中!
 営業時間9:00〜9:00

何かがまた、静かに変わったようです。

2 件のコメント:

  1. 太朗さんも、同じことブログに書いてるね。酒好きな2人にはつらいよね。そんな突然お酒が買えなくなるなんて、そんな大きな出来事が静かに受け入れられるなんて・・・エクアドル人ならみんな激怒しそう。新しい情報が入ったら教えてね。

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  2. いや、私はそれほど飲まないよ!
    でもこの現象にはすごく興味がある。
    ウズの国民性をよく表していると思うから。
    一応、続報を書きましたー。

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