日本で会った人が言っていた。
日本のニュースは、不況、リストラ、自殺率など
暗い話ばかりが続く。
そんななか、最後に1つか2つ
「今日、○◯市で世界記録に挑戦するため
○○人が巨大○○を食べました」みたいな
ほのぼのとした話題が紹介されて
子どもが「おいしかったー」とコメントしたりする。
日本では申し訳程度に添えられるほのぼのニュースだが
ウズのニュース番組は、最初から最後までそんな感じである。
昨日、友だちの家でテレビを見ていたら
夜のニュース番組のトップニュースは
アリシェル・ナボイ生誕祭についてだった。
アリシェル・ナボイは15世紀の詩人で
今もその名を冠した町や劇場があるような国家的英雄である。
↑巨大アリシェル・ナボイ像。今年の正月に「ナボイ」という街で撮影。
で、そのナボイ様の誕生日だから
タシケント、ナボイ、アンディジャン……と、各地で
みんながお祝いしましたよー、という映像が流れて
利発そうな子どもが何か言ったりしていた。
日本で言えば、「今日は菅原道真の誕生日だから
太宰府では地元の子どもたちが学業成就のお参りをしました」
みたいな話題である。
それがトップニュース。
しかも延々と続く。
15分経ったところで、いっしょに見ていた友だちが
「つまらん!」とチャンネルを変えてしまった。
不況ニュースの国・日本から来た身としては
「現実はお花畑じゃないのに、そんなことでいいのか!」と
思わないこともないけれど
一方で、みんなで暗い話ばかりしているよりも
よっぽどいいのかもしれない、とも思う。
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