2013年2月19日火曜日

スムをドルに替えるのは禁止です


2月1日から、ウズベク人は現地通貨スムを
外貨に変えることができなくなった。

銀行窓口での外貨現金交換を停止、カード入金に限定 (ウズベキスタン)
http://www.jetro.go.jp/biznews/5114558674748

スムを外貨にできないって
じゃあ、海外に行く人はどうするの? と思ったら
カードに入金されるので、海外ではそれを使うらしい。

なんというか、ずいぶん思い切った施策である。


ちなみに、商品やサービスの対価をドルで払うことも元々禁止だが
より厳しくチェックされるようになったと聞いている。

☆ ☆ ☆

なぜ外貨の現金交換を停止したのだろうか。


ウズベキスタンの通貨については過去にチラリと書いたけれど、
公式レートと闇レートがある。

2012年6月末、私がウズベキスタンに来たときは
ホテルで両替して、50ドルが95400スムになった。
いまそのときの領収書を見たんだけど
手数料も交換レートも書いてない。
あれ? 領収書ってそういうの、書いてないんだっけ?
まあ、とにかく、当時の公式レートは1ドル=1800スムくらいだった。
でもバザールなどで声をかけてくるような両替商は
1ドル=2800スムで替えていた。

闇両替は違法だが、ウズベキスタンに住んでいる多くの人は
1ドル=2500~2800スム、という認識でいたと思う。
(時期によって変動がある)

レートが2つあるというのは、もちろんいい状態じゃない。
それを改善するために、外貨の現金交換禁止となった、という説もある。

☆ ☆ ☆

ウズ→ドル禁止に伴い、闇両替の取り締まりが厳しくなっている。
これまでバザールの入り口などに
「ダラー、ダラー」と通行人に声をかける人たちがいたが
彼らが、両替の現場をビデオカメラに撮られて続々と逮捕されたそうで
最近ではまったくいなくなったと聞いた。

そうしたあれやこれやの結果、
現在の公式レートは1ドル=2000スム程度、
タシケントの闇レートは、1ドル=2200スム程度というウワサだ。
つまり公式レートと闇レートの差が小さくなっている。


冒頭で紹介した記事の結びは、次のようになっている。

 この決定によって国民が外貨の現金を所持することは困難になるため、
 一時的な変動はみられても、
 今後、自国通貨スムの外貨交換レートは下落していく可能性が高い。

「自国通貨スムの外貨交換レートは下落していく可能性が高い」とは
スム安になるということだろうか。

外国人のひらいとしては、スム安、ありがたいですけどね。うん。

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