2012年7月10日火曜日

尾籠な話で恐縮ですが


ほかのJOCV(青年海外協力隊)が派遣される多くの国と異なり
ウズベキスタンではマラリアもデング熱も関係ない。
一番恐ろしいのは旅行者下痢症である。

○水が違う(硬水)
○油が違う(綿花の油)。しかも料理に油を大量に使う
○客人にたくさん食べさせたがる心優しき人々が多い

などの理由に加え、暑さと慣れない海外生活にやられて
とくに夏にウズベキスタンに派遣された隊員は
たいていお腹を壊すらしい。

私も到着3日目の昼から雲行きが怪しくなったが
それでも変わらずに食事をとり続け
「この状態なら、むしろ痩せられていいのではないか」
などと考えていた。

ナメた態度がたたったのか
到着5日目の朝、気分の悪さがレベルアップした。
移動中の地下鉄でも座り込みたいほどツライ。
その日は現地語学訓練の初日で
レベルチェックテストがあったのだが
最悪なことにその最中に吐き気がMAXに達した。
ウズベク語を考えることができず
「先生、ケチラサス、トイレに行ってもいいですか」
と、日本語で押し通してトイレで嘔吐。
さすがにその日は絶食した。
健康管理の先生に(事務所に「保健室の先生」みたいな人がいる)
「2、3日食べなくても死なないわよ」と笑われて
「そんなものか」とは思ったが。

そのまま絶食が続けば、さすがのヒライも痩せたと思うが
私の丈夫なお腹は、次の日にあっさりと治ってしまった。
治って最初に食べたのは
バザールの屋外にある食堂のシャシリク(串刺しの焼肉)である。
たとえ元気な人でも食べないほうがよさそうな粗っぽい料理だったが
なんの問題も起きなかった。

それから毎日、私は
ウズベキスタンのおいしくて油っこい料理を食べ続けている。
ホームステイが始まったので
朝と晩は「オリーン攻撃」
(「オリーン」は「食べてください」の意味で、ウズ人がよく言う)があり
さすがに全部は食べないが、腹八分目で終わらせられるはずがない。

私の場合、もう一度くらい、お腹を壊したほうがいいのかもしれない。

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