オパが「ナンを買いにいく」というのでついていったら
公団住宅地の一角にこんな店があった。
この釜とカウンターだけがポツリとある小さな店で
「ナン」というパンを焼いて売っていた。
ウズの「ナン」は、インドの「ナン」とは違うが
釜に張りつけて焼くという点では同じである。
たぶんルーツが同じなのだろう。
オパが「昔は家で焼いたのよ。
夏は暑くて大変でね。冬はいいんだけど」
といっていた。
ここのナンは、直径20~30cmくらいの円形で
表面に、剣山みたいな道具で刺した模様がある。
味はいわゆるパンだが
イーストが入っていないので、がっちりしている。
このナンが、ウズでは毎食必ず出る。
たとえば朝。
私のホームステイ先では
クレープ生地を四角く畳んだブリンチック(блинчик)や
平べったい揚げパン、カトラマ(қатлама)がよく出るが
同時にナンもある。
また、ラグモン(лагмон)といううどんや
スープにマカロニを入れたマカロン、
水餃子や蒸餃子のような料理など
小麦粉メインの食事にもナンがつく。
当然、ウズの伝統料理オシュ(ピラフのような米料理)にも
ナンがつく。
つく、を超えて
スプーンの代わりにナンを使ってオシュを食べる人もいる。
↑食堂でオシュ(右下)を頼んだら、ノンがついてきた。
朝ごはんに甘いあんこのようなペーストが出て
聞けば、小麦粉と砂糖と油を煮詰めたものだったこともある。
つまり、パンに小麦粉を塗って食べるのである。
どうやらウズ人は、炭水化物とかそういう概念で
ナンをとらえていないようだ。
食事のときに必ずあるもの、それがナンである。
極めつけは、おやつのスイカといっしょに出るナンだ。
スイカとパンって!
でもウズ人にとっては
スイカの水分とナンのパサパサ感がよく合うらしい。
私も2年後には、スイカにパンがつかないと
落ち着かないようになってしまうのだろうか。
※同期隊員のたろうさんも同じことを書いていた。かぶり記念→リンク
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