2014年4月21日月曜日

【レシピ】おうちで☆簡単☆スマラック


ウズベキスタンの春の食べ物と言えばスマラック!
ナブルーズ(春分の日の祭り)にみんなでつくって食べるのがウズベキスタンの伝統ですよね。
おうちで作るスマラックは、時間がかかるけど(12時間☆)
おいしく仕上がるし、愛着もわきますヨ~♪
日本の方もぜひつくってみてください☆

【材料】
小麦粉 36kg
水 たっぷり
油 たっぷり
麦芽 バケツ3杯
石 数個


【作り方】
1. 麦芽を水に漬けて発芽させます(1週間) 
2.鍋に油を塗ります
鍋は直径1mくらいの大きいものを☆


3.麻袋を使い、1を濾します
濾したものはこんな感じ
6.沸騰後は様子を見ながらたまにかきまぜます
茶色のペースト状になるまで約12時間




7.できあがり!




【コツ・ポイント】
屋外での作業だから雨対策も
火加減は中火~強火で
春季限定のほうれん草サムサや
ほうれん草マンティ(餃子)を
つまみながらできあがりを待ちましょう

【食べ方】
容器に入れて冷蔵庫で保存。
パンにつけたりそのまま食べたり
2リットルの容器が30本!
それでも入りきりませんでした

1.あまったスマラックはどうするの?
2.ご近所さんに鍋やびんを借ります
3.借りた鍋やびんにスマラックを入れて…
4.おすそわけ☆
いかにもウズらしいですね

【このレシピの生い立ち】

スマラックは、砂糖は入っていませんが、甘くて麦の香がするペーストです。
パンにつけて食べたり、そのまま飲んだりします。

ウズベキスタンでは、春を祝うナブルーズのお祭やその前後に
ご近所同士が集まるなどして
大鍋で一晩かけてスマラックをつくります。
大量にできたスマラックは、近所や親戚に配ります。
12時間もの待ち時間に、飲んだり踊ったりするのが楽しいらしいです。

昔、貧しい家族のお母さんが
何も食べるものがないので、水に小麦粉と麦芽だけ入れて火にかけました。
疲れでうとうとしてしまい、目が覚めたら鍋の中身が
おいしい甘い食べ物になっていた……
というのがスマラックの起源だと言われています。

このスマラック、大変な縁起物なんです。
つくるとき、中に小石をいくつか入れるのですが
その時、願い事を言います。
また、まぜるときも、願い事を心のなかで唱えながらまぜます。
できあがったスマラックを分けた時、小石が入っていれば
その年を幸せに過ごせるそうです。

私はそういういろいろなことを聞いていたので
「スマラックづくりを見てみたい!」とナブルーズ前に学生に訴えたのですが
ここは都心だからか、みんな「家ではつくらない」との返事。
がっかりしていたら学生が「じゃあ、私たちでつくりましょう!」と。
スマラック・マスターのおじさんを雇って自分たちでつくることになりました。
当日は、学生が20人以上も集まり
ほかの料理をつくったりおしゃべりしたりして、とても楽しい時間を過ごしました。

ちなみに、学生がご近所におすそわけしている写真がありますが
この学生にとっての「ご近所さん」ではありません。
会場となった家の周りの家に突撃し、「スマラックつくったんですけどー」と
配って歩いたわけです。このへんも非常にウズっぽいと思います。

このレシピを見て、ぜひ日本でも挑戦してくださいネ☆

1 件のコメント:

  1. おうちで☆簡単☆てw
    自分がオシュの作り方書いてるときを思い出しました。
    スマラックが食べたくなりました。

    返信削除