「お春、おめでとうございます」
というメールが、3月1日に学生から届いた。
この国では3月1日から春になるらしい。
その日、同僚のS先生はピンクのブラウスだったし
(「今日から春だから」と言っていた)
街には、桜によく似た杏の花が咲き始めていた。
↑桜によく似た杏の花
3月6日には、8日の国際女性デーにちなむイベントが
うちの大学で開催され
ブハラの小学校で音楽を教えている隊員が特別出演。
「さくら」の編曲をピアノで弾いてくれた。
素晴らしい演奏に拍手を送って外に出ると
桜の花びらが舞いそうな春の陽気であった。
しかし。
7日は朝から土砂降りの雨で、午後から雪になった。
雪はそのまま9日の朝まで降り続け
タシケントを冬景色に戻してしまった。
梅の花が咲いたあとで雪が降ると
その年は梅の実があまり穫れないと、親がよく言っていたが
杏の花は雪に降られても大丈夫なんだろうか。
そして次の週は、「春」を通り越して「初夏」の暑さがやってきた。
同僚のA先生は半袖シャツ。
授業中には学生に「エアコンをつけてもいいですか」と聞かれた。
まさかこのまま夏にならないよね?と思っていたら、
その後は、ちょっと肌寒かったり、
服の選択を間違うと暑かったりする程度の
春らしい日が続いている。
そして昨日は、イスラム教ウズベキスタンで
最大の年中行事「ナブルーズ」だった。
最大の年中行事「ナブルーズ」だった。
だから今週は、いたるところにナブルーズを祝う看板やら、
国旗やらが飾られているし
人々の空気も春らしく浮かれている。
冬が厳しいからこそ、春の訪れがうれしいのだろう。
↑アミール・ティムール博物館前に飾られたナブルーズを祝う看板
「このまま夏にならなければいいの」とも思うが
私としては、自分がウズベキスタンに来た夏こそが、
この国を象徴する季節であるように思えて
早く夏になってほしい気もしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿