「分類」を勉強するための読解問題に取り組んでいるとき、ちょうど「植物」という単語が出てきた。
ひらい「『生物』。これは何と読みますか?」
学生「せいぶつ!」
ひらい「そうですねー。生物に『植物』と『動物』があります。
これが『分類』ですねー。
植物には何がありますか?
木、草、きのこ…
動物には何がありますか?
犬、牛、カエル、魚…
『人間』も『動物』ですねー」
ここで、学生全員が爆笑。
キョトンとするひらい。
学生「先生、人間は動物じゃありません!」
ええーー?! 何ですと?
ひらい「人間は動物でしょ? 動物じゃなかったら何なの?」
学生「先生、人間は人間です」
ひらい「ええ?!! じゃあ、生物は、動物・植物・人間、ってこと?」
大きくうなずく学生たち。
ひらい「いやいやいや、ほ乳類…って言ってもわからないだろうけど、
ほら、サルとか…」
学生「(再び爆笑して)先生、人間とサルはぜんぜんちがいます!」
ええーー!
違うけど!!
違わないじゃん!!!
動揺しきったひらいに対し、学生は上から目線で
「日本では、人間は動物ですか?」と聞いてくる。
「日本では」っていうか、全世界的に人間は動物じゃないの?
なんで日本人だけ理性がないみたいになっちゃってるの?
おかしくない? おかしいよね?!
さて、この件があまりに衝撃的だったので、引き継ぎノートに書いたら
それを読んだウズベク人の先生が
「確かにウズベキスタンでは、植物・動物・人間、で習いますね。
学校の科目もそうなってるし」と言う。
そういえば、最近、ロシア語のレッスンで
Биология (生物学)
1) ботаника (植物学)
2) зоология (動物学)
3) анатомия и физиология (解剖学及び生理学)
なんて言ってたっけなあ。
同僚の先生は、イスラム教的にも、人間と動物は別だ、と。
さらにそれを聞いていた法律の先生も
「法律でも動物と人間は違いますよね。
動物には所有権とか権利がない。
むしろ植物と動物が同じで、人間が別。
社会主義も、人間と動物が違うということから出発してるでしょう?
資本主義では人間は動物だけど、社会主義では人間と動物は別なんですよ」
とおっしゃった。
宗教的にも、生物学的にも、社会学的にも
どの観点からもこの国では人間は動物ではないわけで
そこでガイジン教師が「人間は動物でしょう?」
って言ったら、確かに笑ってしまうだろう。
でも、人間だって動物だよね!
0 件のコメント:
コメントを投稿