2012年12月20日木曜日

ロシア語を習ってみた

1ヶ月半前から、ロシア語を習い始めた。

私の周りの日本人から集めた情報によると
ロシア語の家庭教師をつけた場合の相場は
1回10ドルである。
月給200~300ドルという話なのに
語学教師の時給はずいぶん高く設定されている。

それで、同期のたろうさんが
「もっと安く習えるはずだ」と言って
1ヶ月・週2回・3人、で
1人10万スム(約3000円)の塾を見つけてきた。
生徒は日本人3人。英語でロシア語を教えてくれる。

と、サラッと書いたが
日本のように
ネット上にスクール情報がまとまっているわけではないし
スクールのマネジメントもなってないしで
レッスンが開始に至るまで
たろうさんはとても苦労したらしい。
私はその成果にひょいっと便乗したのである。

☆ ☆ ☆

ロシア語はとても文法が面倒な言語である。

日本語だと、格助詞をつけることで
単語の「格」が決まる。
たとえば、「が」がついたらそれは主語だし
「を」がついたら「目的語」だとわかる。

ロシア語は、それを各単語の語尾変化によって表す。
各単語には、主語のバージョンとか直接目的語のバージョンとか
6通りのバージョンがあり
格の違いだけでなく、後に続く単語の性(男性・女性・中性)も
変化の仕方に影響する。

つまり、やたらと変化するのである。
名詞も動詞も形容詞も、みんなガンガン変化する。

だから、ロシア語を習うとなると
どうしても構造シラバスになりがちである。
少なくとも私にはそう見える。
構造シラバスというのは
文法を中心に学習を進めていくカリキュラムのことである。
ほかに、機能シラバス、場面シラバス、話題シラバスなどがある。

ロシア語をマスターするためには
難しい文法をしっかり理解しなければならない。
だから構造シラバスだ、というのはよくわかる。
しかし、私は2年という期限付きの生活のなかで
周りの人とおしゃべりできるようになったらいいなー
という目的のためにロシア語を習っているわけだから
場面シラバスでもいいんじゃないかと思う。
たとえば「バザールでの会話」というテーマで
会話例を練習しておぼえる。次は「タクシー」というように。

なんてことを考えていたのだが
「それ以前の問題」が発生した。

☆ ☆ ☆

昨日の昼、塾からロシア語で電話がかかってきた。

ロシア語を習い始めた学習者に
ロシア語で電話をかけるなんてどうかしてると思うのだが
幸い、私の同僚はロシア語話者で、かつ日本語ペラペラなので
電話を代わってもらう。

同僚が通訳する。
「先生はいなくなりました。もうタシケントに戻りません。
 続けたいなら代わりの先生を探しますが
 いま年末なので、年明けの再開をめざす方向でどうでしょう?」

想像のナナメ上をいく展開である。

「先生がいなくなった」???
先週の金曜日には、私たちにたっぷり宿題を出していたカミラが?
そのときには続けるつもりだったのか
宿題はカモフラージュだったのか。
今となっては藪の中である。

とりあえず、塾のマネジメントに問題がありすぎるので
再開は希望せず、各自で独学、ということになった。

独学かあ……。
私がロシア語を話せるようになる日は遠そうである。

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